業績低迷が続く「ナイキ」
かつて“絶対王者”として君臨したナイキのスニーカー事業に、明らかな陰りが見え始めている。
ナイキのグローバル売上は、
2024年5月期:513億6200万ドル
2025年期:463億900万ドル
と、約10%の大幅減収となった。
同社は要因として、
🇨🇳 中国市場での低迷
📦 在庫整理に伴う値引き販売
💸 中国からの輸入品に対する新関税(粗利率▲最大1%)
を挙げているが、本当にそれだけだろうか。
日本市場に目を向けると、スニーカーは今や生活必需品とも言える存在だ。👟
それにもかかわらず、なぜ「ナイキ一強時代」は終焉を迎えたのか。検証していきたい。
🏃♂️ ランニング市場でも揺らぐ地位
ナイキのスニーカー売上を長年支えてきたのが、
Air Force 1
Dunk
Air Jordan 1(AJ1)
いわゆる「クラシック3モデル」だ。
年間10億ドル規模を稼ぎ出してきたが、近年ナイキはこれらの比重を意図的に縮小している。
代わりに掲げたのが、スポーツ競技に再び軸足を戻す
「Sports Offense(スポーツ回帰)」戦略⚽🏀🏃♀️。
ターゲット別(メンズ・ウィメンズ・キッズ)から、
**競技別(ランニング・バスケ・サッカーなど)**への体制変更は、原点回帰とも言える挑戦だ。
🎽 「ピンクの衝撃」と厚底ブーム
身近なスポーツとして代表的なのがランニングだ。
コロナ禍の2020年に競技人口は1055万人を記録し、2024年時点でも758万人が走り続けている。
ランニングシューズのトレンドを象徴するイベントが、毎年正月に行われる箱根駅伝📺。
ここでは順位争いだけでなく、各大学・選手が履くスニーカーにも注目が集まる。
2017年頃まで主流だったのは、
👣 軽量
👣 薄底
👣 素足感覚
この時代、シェア上位はアシックスやミズノで、ナイキは**17%**に過ぎなかった。
流れを変えたのが、2018年登場の
ナイキ「ヴェイパーフライ」。
厚底×カーボンプレートという革新性は「🔥ピンクの衝撃」と呼ばれ、
2021年の箱根駅伝では**着用率96%**という圧倒的シェアを誇った。
しかし、この成功が逆に競争を激化させる。
各社が一斉に厚底モデルを投入し、市場は完全なレッドオーシャンに🌊。
結果、近年の箱根駅伝では
アディダス:2025・2026年 2連覇
ナイキ:2024年を最後にシェア低下
と、主役の座は移りつつある。
👟 「ナイキ一強」を崩した存在
日本市場で最初にナイキ一強構造を揺るがしたのは、
ニューバランスの台頭だった。
「💯1000点満点中990点の履き心地」で知られる
996シリーズは、
2019年登場のCM996をきっかけに、ファッション感度の高い層へ一気に浸透。
🌍 新興スニーカーブランド隆盛の時代
近年は、
🧘♂️ リカバリー目的の「OOFOS」
🏔 トレイル系の「HOKA」「SALOMON」
など、“競技×ライフスタイル”を融合させたブランドが台頭。
特にSALOMONは、ハイエンドブランドとのコラボにより
ファッションスニーカーの新定番として存在感を高めた。
さらに今、最も勢いがあるのがスイス発の
**「On(オン)」**🇨🇭。
2010年設立、日本上陸は2022年。
広告に頼らず、口コミと体験型イベントで支持を拡大し、
代表モデル**「クラウドモンスター」**は独自の空洞クッション構造で高い人気を誇る。
🔚 王者の時代は終わった
こうして、
「スニーカー=ナイキ」
という単一ブランド支配の時代は終焉を迎えた。
今や生活者は、
👔 ビジネス
🏃 スポーツ
🌿 レジャー
🛋 リラックス
と、シーンや気分に合わせて“最適な一足”を選ぶ時代に突入している。
ナイキ不調の背景には、
📈 市場の巨大化
🎯 選択肢の多様化
という構造変化があるのだ。
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