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📈 資生堂の株価が急上昇している。
一見すると不可解だ。
売上高は前年比▲2%の減収、最終損益は406億円の赤字と、過去最大級の損失を
計上したにもかかわらず、市場はこの決算を「好材料」と受け止めた。
なぜ、これほどの赤字でも株価は上がったのか――。
そのカギは、**「赤字の中身」**にあった。
🔍 市場が見たのは「売上」ではなく「利益の質」
通常、巨額の最終赤字は株価急落につながる。
しかし今回、市場は資生堂の赤字を構造改革のための必要経費と評価した。
背景には、中国経済の減速や不動産不況、さらには2023年の処理水問題を
発端とした日本製品ボイコットなど、中国リスクの顕在化がある。
「資生堂は中国抜きでは成長できない」
そんな厳しい声が投資家の間で広がっていた。
だが、資生堂はそこで方向転換を選んだ。
💄 高収益ブランドへの集中という“選択と集中”
インバウンド需要に依存した成長モデルが崩壊した後、資生堂は
❌ 収益性の低いブランド
❌ 非注力分野
これらへの投資を縮小し、
✅ エリクシール
✅ クレ・ド・ポー ボーテ
といった高単価・高利益率ブランドに経営資源を集中させた。
結果として売上高は横ばい〜微減が続いたが、利益が出る体質への転換が進行。
2025年12月期には、売上が伸び悩む中でもコア営業利益が市場予想を上回るなど
、戦略の成果が数字に表れ始めている。
✂️ 早期退職と拠点統合がもたらした効果
2024〜2025年に実施した
・早期退職優遇制度
・国内外拠点の統合
これらは短期的に特別損失を膨らませたものの、
📉 販管費の削減
📉 損益分岐点の引き下げ
という形で、着実に効果を発揮し始めている。
💥 巨額赤字の正体は「ドランクエレファント」の減損
今回の赤字の大半を占めるのが、468億円に及ぶドランクエレファントの減損だ。
SNSで爆発的人気を誇った同ブランドは、
📱 トレンド依存
👤 創業者の個性依存
という側面が強く、研究開発主導を得意とする資生堂の強みとは相性が悪かった。
アルゴリズム変更や競合乱立、買収後のガバナンス難航により成長は急減速。
今回の減損は、
👉 トレンド依存型M&Aへの反省
👉 「科学に基づく信頼」という原点回帰
を意味する痛みを伴うリセットだったといえる。
⏳ 株価急騰は「本格復活」の序章か?
2026年2月の株価急騰は、
🧹 負の遺産を早期に処理
📊 現実を直視した構造改革
という、日本企業再生の王道を示した。
ただし楽観は禁物だ。
中国売上比率は依然**25%**と高く、欧米事業の再成長や競争激化といった
課題は山積している。
⚔️ 足元で迫る最大のライバル「花王」
資生堂が再生途上にある一方、花王はすでに次のフェーズへ進んでいる。
化粧品事業の収益性を大幅に改善し、
2025年末には営業利益104億円を確保。
日用品事業の安定収益を武器に、
🌍 カネボウ
🌍 センサイ
のグローバル展開を加速させている。
資生堂がスタートラインに立った今、花王はすでに数歩先を走っている
のが現実だ。
🔮 一過性か、真の復活か
2021年に8000円超だった株価は、今回の反発後も3300円前後。
完全なトレンド転換と呼ぶには、まだ距離がある。
今回の株価上昇は
🔥 一時的な期待先行なのか
🌱 長期復活の始まりなのか
その答えは、次の決算と新商品の成否が示すことになるだろう。
資生堂の本当の闘いは、静かに始まったばかりだ。
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