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2026年2月17日火曜日

【なぜ株価は急騰?】資生堂、減収・最終赤字406億円でも市場が評価した「本当の理由」

 




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📈 資生堂の株価が急上昇している。

一見すると不可解だ。
売上高は前年比▲2%の減収、最終損益は406億円の赤字と、過去最大級の損失を

計上したにもかかわらず、市場はこの決算を「好材料」と受け止めた。

なぜ、これほどの赤字でも株価は上がったのか――。
そのカギは、**「赤字の中身」**にあった。


🔍 市場が見たのは「売上」ではなく「利益の質」

通常、巨額の最終赤字は株価急落につながる。
しかし今回、市場は資生堂の赤字を構造改革のための必要経費と評価した。

背景には、中国経済の減速や不動産不況、さらには2023年の処理水問題を

発端とした日本製品ボイコットなど、中国リスクの顕在化がある。


「資生堂は中国抜きでは成長できない」
そんな厳しい声が投資家の間で広がっていた。

だが、資生堂はそこで方向転換を選んだ。


💄 高収益ブランドへの集中という“選択と集中”

インバウンド需要に依存した成長モデルが崩壊した後、資生堂は
❌ 収益性の低いブランド
❌ 非注力分野

これらへの投資を縮小し、
エリクシール
クレ・ド・ポー ボーテ

といった高単価・高利益率ブランドに経営資源を集中させた。

結果として売上高は横ばい〜微減が続いたが、利益が出る体質への転換が進行。
2025年12月期には、売上が伸び悩む中でもコア営業利益が市場予想を上回るなど

、戦略の成果が数字に表れ始めている。


✂️ 早期退職と拠点統合がもたらした効果

2024〜2025年に実施した
・早期退職優遇制度
・国内外拠点の統合

これらは短期的に特別損失を膨らませたものの、
📉 販管費の削減
📉 損益分岐点の引き下げ

という形で、着実に効果を発揮し始めている。


💥 巨額赤字の正体は「ドランクエレファント」の減損

今回の赤字の大半を占めるのが、468億円に及ぶドランクエレファントの減損だ。

SNSで爆発的人気を誇った同ブランドは、
📱 トレンド依存
👤 創業者の個性依存

という側面が強く、研究開発主導を得意とする資生堂の強みとは相性が悪かった。

アルゴリズム変更や競合乱立、買収後のガバナンス難航により成長は急減速。
今回の減損は、
👉 トレンド依存型M&Aへの反省
👉 「科学に基づく信頼」という原点回帰

を意味する痛みを伴うリセットだったといえる。


⏳ 株価急騰は「本格復活」の序章か?

2026年2月の株価急騰は、
🧹 負の遺産を早期に処理
📊 現実を直視した構造改革

という、日本企業再生の王道を示した。

ただし楽観は禁物だ。
中国売上比率は依然**25%**と高く、欧米事業の再成長や競争激化といった

課題は山積している。


⚔️ 足元で迫る最大のライバル「花王」

資生堂が再生途上にある一方、花王はすでに次のフェーズへ進んでいる。

化粧品事業の収益性を大幅に改善し、
2025年末には営業利益104億円を確保。
日用品事業の安定収益を武器に、
🌍 カネボウ
🌍 センサイ

のグローバル展開を加速させている。

資生堂がスタートラインに立った今、花王はすでに数歩先を走っている

のが現実だ。


🔮 一過性か、真の復活か

2021年に8000円超だった株価は、今回の反発後も3300円前後
完全なトレンド転換と呼ぶには、まだ距離がある。

今回の株価上昇は
🔥 一時的な期待先行なのか
🌱 長期復活の始まりなのか

その答えは、次の決算と新商品の成否が示すことになるだろう。

資生堂の本当の闘いは、静かに始まったばかりだ。

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