「サロンパス」で知られる 久光製薬 が、 **経営陣による買収(MBO)で非公開化(上場廃止)
創業家出身の社長 中冨一栄 の資産管理会社が TOB を実施し、全株式を取得。
買収総額は 約4500億円(時価総額約3400億円にプレミアム)。
資金は 創業家の出資+銀行融資。
報道を受け、株価はストップ高(5200円)。
会社側も「非公開化を検討しており、本日中に公表予定」と認めた。
情報源は ブルームバーグ。
なぜ今、非公開化なのか?
① 上場企業でいることの制約
株主からの短期的な利益・還元要求が強い
長期の研究開発・海外投資がやりにくい
② 事業環境の変化
貼付薬(市販薬)は低価格品との競争激化
OTC類似薬をめぐる制度変更で、需要減のリスク
足元では営業利益・純利益ともに減益
③ 非公開化のメリット
株主対応に縛られず、
海外(特に米国)展開
研究開発・設備投資
に経営資源を集中できる
数字で見る久光製薬の計画
設備投資:500億円超
研究開発・戦略投資:1500億円超
株主還元(当初計画):500億円超
→ 非公開化で「株主還元より成長投資」へ舵を切る形
業界全体の流れ
MBOによる上場廃止は増加中(2025年は過去最多)
製薬業界では
大正製薬ホールディングス も 2024年にMBOで非公開化背景:
東証の市場再編
資本効率改善を求める投資家圧力
企業としての位置づけ
創業約180年、佐賀県を地盤とする老舗
サロンパスは1934年発売のロングセラー
東京証券取引所 上場は1962年から
歴代社長は創業家・中冨家
ひとことで言うと
「短期の株主市場」から離れ、
長期の成長投資に集中するための“覚悟の非公開化”
投資家目線ではプレミアム付きTOB、
企業経営としては「自由度の回復」が最大の狙いです。
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